最近では、歯磨きに頼るだけでなく、フッ素やキシリトールを積極的に取り入れる方法が、より高い虫歯の予防効果をあげております。
ここでは年齢別に、虫歯や歯周病などから歯を守り、お口の健康を長持ちさせる方法や、予防に効果のある製品をご案内致します。


■お子様が1歳から5歳くらいで、乳歯の虫歯予防について

2
歯の本数が少ない時は、歯ブラシを使って磨かなくても、清潔なガーゼやハンカチで、汚れをぬぐう程度でかまいませんが、ものを自分で掴むことができるようになられたら、歯ブラシに早く慣れて頂くためと、毎食後の歯磨きの習慣を身につけるために、お母さんの監視の元で、歯ブラシを口に入れる練習を始めて下さい。

そして、ぶくぶく嗽ができるようになったら、歯ブラシを使って自分で磨く練習を始めてあげて下さい、ただしその後は、必ずもう一度汚れを確認して、磨けていないところを磨き直して下さい。

よく、乳歯は、いずれ生え変わる歯だから、虫歯になっても大丈夫、などという言葉を聞きますが、乳歯が虫歯のために早く抜けてしまうと、大人の歯の生える位置が狂ってしまいますから、歯並び全体がおかしくなってしまいます。ですから、先ほどのような間違った考え方はなさらないようにお願い致します。

また、歯磨き以外に虫歯を予防する方法として、次のこともお守り下さい。

1. 夜、お子様の寝つきが悪いからといって、寝る前のミルクやジュースはお止め下さい。
もしそうなさる場合は、哺乳ビンの中身はお茶か水にして下さい。

2. 大きな虫歯のある方が、お子様に口移しで食べ物を与えると、虫歯が感染しますから、
 お止め下さい、もしなさるようでしたら、できれば歯科治療を受けた後か、歯をきれいに磨いた  後にして下さい。虫歯も歯周病も無い健康なお口をなさっている方は、その方のお口の中にいる善玉菌がお子様にも必要ですから、口移しして頂いてかまわないと思われます。

3. おやつや歯磨き剤には、できるだけフッ素やキシリトールなどを用いたものをお勧めいたしま
 すが、最近では、ご家庭でもご使用頂けるフッ素スプレーが、歯科医院でも購入して頂けます
 ので、そういった物のご使用もお勧めいたします。

4.3ヶ月から半年に一度は、歯科医によるお口の検診をお勧めいたします。