もし、乳臼歯(子供の奥歯)が、重い虫歯にかかったりして早く抜けたりすると、6歳臼歯と呼ばれる、最初に生えてくる永久歯(大人の歯)が前にズレて生えてくるので、後から生えてくる他の永久歯の並ぶためのスペースが、不足することになってしまいます。
そのため、10歳前後になると、残された隙間を早いもの勝ちに取り合うことになり、その結果、ガチャガチャの歯並びになったり、八重歯になってしまいます。
このように、子供の歯はいずれ生え変わるから、虫歯になっても大丈夫というのはとんでもない間違いです。
逆に、乳歯を虫歯から守るということは、将来きれいな歯並びを作る為に、最低限必要な条件だと言えます。
そして、きれいな歯並びは、見た目が良いだけでなく、歯ブラシによる清掃も行い易いので、結果として虫歯になりにくい、丈夫な歯を作る事につながるのだということを覚えておいて下さい。
永久歯への生え替わりは、この後14、5歳頃まで続きますが、永久歯が生え揃うまで歯科医による定期的な検診をお勧めいたします。 |