■さまざまな予防法

 

2) キシリトールの応用 
キシトールは、白樺やとうもろこしの軸を原料にして作られる、天然素材の甘味料です。お口の中の細菌は、砂糖を栄養源にして増殖するのに対し、この甘味料はそういった利用ができないのが特徴です。もし、細菌がキシリトールを無理にエネルギー源にしようとした場合、分解する度にエネルギーを浪費するため、細菌はかえって弱ってしまいます。その結果、細菌の数が減少するので虫歯や歯周病を予防することができるのです。また、キシリトールには、ごく初期の虫歯(C0程度)を元の健康な状態に治す効果があることも確められています。

使い方 
食後(おやつも含む)の歯磨き後に、キシリトールのガムやタブレット(トローチ タイプ)を食べ、歯をキシリトールのベール(膜)で包むようにします。最近は、キシリトール入りの歯磨き剤やリンスも製品化されています。 

3)フッ素を利用した方法 
歯は、ハイドロキシ-アパタイトと言われる結晶でできています。丈夫な歯はこの結晶の密度が高く、弱い歯は低いと考えられます。しかし、いくら丈夫でも完璧な歯は存在しません、結晶のどこかに傷や不完全なところがあるものです。(そういうところは、酸に弱く虫歯に成り易い。)フッ素は、そういった傷や不完全な結晶のところに作用して、より酸にとけにくいフルオロ-アパタイトという物質を作り、歯そのものを強化してくれます。また、細菌の出す酵素(エノラーゼ)の働きを邪魔することにより、歯や歯ぐきに有害な酸の分泌 を減少させます。(従いまして虫歯と歯周病双方の予防に有効です。)

使い方 
ご家庭で フッ素入り歯磨き剤・フッ素入りスプレー/ジェル(御購入は歯科医院で!)


       
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